サポーターは「ずっと着けていてもいいの?」依存と活用のボーダーライン
サポーターは「ずっと着けていてもいいの?」依存と活用のボーダーライン
こんにちは。M.A.K鍼灸整骨院です。
膝や腰、手首などに痛みや違和感があるとき、サポーターを着けると「なんとなく安心する」「楽になる」と感じる方は多いのではないでしょうか。
当院へお越しの患者様からも、よくこのようなご質問をいただきます。
「先生、このサポーター、楽だから一日中着けていてもいいですか?」
「着けていないと不安で…寝る時も着けた方がいいですか?」
痛みを抱えながら生活するのはつらいですし、サポーターが手放せなくなるお気持ち、とてもよく分かります。
しかし、結論からお伝えすると、基本的には「ずっと着けっぱなし」はおすすめできません。
サポーターには、メリットだけでなく、正しく使わないとかえって身体の状態を悪化させてしまうリスクもあるのです。
今回は、サポーターの役割や、ずっと着けていることによるリスク、そして「依存」ではなく「活用」するための正しい使い分けについて、詳しく解説していきますね。
1. そもそも、サポーターの役割ってなに?
サポーターは、大きく分けて3つの役割を持っています。
① 関節の固定・圧迫
痛める原因となる過度な動き(曲がりすぎ、ねじれなど)を制限し、関節を安定させます。また、適度な圧迫を加えることで、腫れを抑えたり、痛みの感覚を和らげたりする効果もあります。
② 筋肉の補助
弱っている筋肉の代わりに、関節を支える力を補います。これにより、動くときの負担が減り、楽に感じられます。
③ 保温
患部を温めることで血流を促し、筋肉のこわばりを和らげたり、痛みの物質が流れるのを助けたりします。これらの役割によって、サポーターは痛みを和らげ、動くのを助けてくれる「頼れる味方」になってくれるのです。
しかし、あくまでも「味方」であって、「自分の身体の一部」ではない、ということを忘れてはいけません。
そこに、ずっと着けていることによる問題が隠されているのです。
2. ずっと着けっぱなしに潜む「2つの大きなリスク」
なぜ、楽なのにずっと着けていてはいけないのでしょうか。
それは、私たちの身体が持つ「使わない機能は衰える」という性質に関係しています。
リスク①:筋力の低下
サポーターが筋肉の代わりに关节を支えてくれる、ということは、本来働くべき自分の筋肉が「サボってしまう」ということでもあります。
これを専門用語で「廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)」と言います。
例えば、膝のサポーターを一日中、何ヶ月も着け続けていると、膝を支える「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」などの筋肉が徐々に細くなり、弱くなっていきます。
分かりやすく例えるなら、いつも杖をついて歩いていると、足の力が弱くなってしまうのと似ています。
サポーターに頼りすぎると、自分自身の身体で支える力がなくなってしまうのです。
その結果、サポーターを外したときに以前よりも不安定に感じたり、さらに痛みが強くなったりして、ますますサポーターが手放せなくなる「依存」のサイクルに陥ってしまいます。
リスク②:血流の悪化
サポーターは関節を安定させるために、ある程度の締め付けがあります。
これを長時間、特に寝ているときなど動きが少ない状態で着け続けていると、患部への血流が滞ってしまうことがあります。
血流が悪くなると、筋肉への酸素や栄養の供給が減り、疲労物質の排出も遅れます。
その結果、筋肉が硬くなり、かえって痛みや重だるさが増してしまうことがあるのです。
また、皮膚が圧迫され続けることで、赤みやかゆみ、かぶれなどの肌トラブルが起きるリスクもあります。
このように、サポーターのずっと着けっぱなしは、身体が本来持つ「自分で治す力(自然治癒力)」を妨げてしまうことになりかねないのです。
3. 「依存」から「活用」へ!正しい使い分けのボーダーライン
では、サポーターとはどのように付き合っていけばいいのでしょうか。
大切なのは、サポーターを「動きをサポートする道具」として捉え、必要なときだけ使う「オン」と、使わない「オフ」を使い分けることです。
そのボーダーライン(判断基準)を整理しました。
【「オン」:サポーターを使った方がいいとき】
- 痛みが強いとき
(動きを制限して患部を安静にし、痛みの悪化を防ぎます) - 負担がかかる動作をするとき
(スポーツ、重い荷物を持つ、長時間の歩行・立ち仕事など) - 関節が不安定でグラグラするとき
(筋肉の代わりに固定し、捻挫などの再発を防ぎます)
【「オフ」:サポーターを外した方がいいとき】
- 家でリラックスしているとき
(締め付けから解放し、血流を促します) - 寝ているとき(※基本)
(動きが少なく血流が悪くなりやすいため。保温目的など例外もあります) - 痛みが落ち着いてきたとき
(少しずつサポーターを外し、自分の筋肉を使うようにしていきます)
このように、「動くときはオン」「休むときはオフ」を基本に、ご自身の身体の状態に合わせて柔軟に使い分けることが、サポーターを「依存」せずに「活用」する秘訣です。
4. あなたの身体に合ってる?サポーターの正しい選び方
正しい使い分けに加えて、ご自身の身体や目的に合ったサポーターを選ぶことも非常に重要です。
間違ったサポーターを選んでしまうと、効果が半減したり、かえって痛みを強めてしまったりすることがあります。
選び方①:目的(固定力)に合わせる
- 痛みが強い、しっかり固定したい
→ 支柱(ステー)入りや、ベルトで締め付けを調整できるタイプ(ハードタイプ) - 動きをサポートしたい、保温したい
→ 伸縮性の高い布製のタイプ(ソフトタイプ、スリーブタイプ)
選び方②:サイズに合わせる
- 小さすぎる
→ 締め付けが強すぎて血流が悪くなり、痛みやしびれの原因になります。 - 大きすぎる
→ 固定力が足りず、サポーターの意味がありません。また、動いているうちにズレてしまい、不快感や皮膚のトラブルにつながります。
「どれを選べばいいか分からない…」
「今のサポーター、合っているのか不安…」
という方は、ドラッグストアなどで自己判断で買う前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。
あなたの身体の状態をしっかり検査し、最適なサポーターの種類やサイズ、正しい使い方についてアドバイスさせていただきます。
まとめ:サポーターは「頼る」ものではなく、「使う」もの
- サポーターのずっと着けっぱなしは、筋力低下や血流悪化のリスクがあるため、おすすめできません。
- 「痛みが強いとき」「動くとき」はオン、「リラックスしているとき」「休むとき」はオフ、という正しい使い分けが大切です。
- サポーターはあくまで「動きをサポートする道具」。最終的にはサポーターがなくても動ける身体を目指すことが重要です。
サポーターは、痛みを抱えるあなたにとって、一時的に楽にしてくれる「心の拠り所」のような存在かもしれません。
しかし、サポーターに「頼りすぎる(依存する)」のではなく、「自分の身体を治すために、必要なときだけ賢く使う(活用する)」という意識を持つことが、根本的な改善への近道です。
M.A.K鍼灸整骨院では、サポーターのアドバイスだけでなく、痛みの根本的な原因にアプローチする施術や、衰えてしまった筋肉を回復させるトレーニングなども行っています。
「サポーターが手放せない…」とお悩みの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。
私たちと一緒に、サポーターを「オン」にする時間を少しずつ減らし、自分自身の身体で元気に、楽に動ける未来を目指していきましょう!
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