ランニングで股関節が痛い原因と改善法|3つのタイプ別対策と正しいケア方法


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ランニングで股関節が痛い原因と改善法|3つのタイプ別対策と正しいケア方法


「走るたびに股関節が痛くなる」「走り終わると脚の付け根が重い」

多くのランナーが経験するこの悩みですが、実は痛みの原因はひとつではありません。股関節の痛みは、単なる使いすぎではなく、全身の連動が乱れた時に起こる「身体からのSOSサイン」です。

本記事では、ランナーに多い股関節痛の本当の原因(メカニズム)と、痛みの場所ごとのタイプ別対策、そして今日から実践できる改善法について解説します。

1. なぜランナーは股関節が痛くなるのか?

ランニング中やラン後に現れる股関節の前側・外側・鼠径部(そけいぶ)の痛み。その根本的な原因は、多くの場合「可動域のズレ」にあります。

股関節痛は、以下の要素が複合的に絡み合って発生します:

  • 可動域の低下(特に股関節の前側)
  • お尻の筋力不足による骨盤の不安定性
  • 骨盤の左右差やフォームの崩れ
  • 足首や体幹の機能低下による代償動作

特に現代人はデスクワークなどで座り時間が長いため、股関節の前側(腸腰筋)が固まっているケースが非常に多いのが特徴です。その状態で無理に脚を前に出し続けて走ることで、股関節周辺に過剰な負荷がかかり、痛みが発生します。

2. ランナーに多い股関節痛“3つのタイプ”

股関節の痛みといっても、痛む場所によって原因と対処法が異なります。ご自身の症状がどれに当てはまるかチェックしてみましょう。

タイプ①:股関節の前が痛い(腸腰筋の機能低下)

前側の筋肉(腸腰筋)が固くなると、脚を後ろへ引く動作が制限されます。その結果、「前もも」と「股関節前側」だけで脚を無理やり持ち上げるような走り方になり、痛みが出ます。

【このタイプの特徴】

  • 長時間のデスクワークをしている
  • 走ると脚が後ろに引けず、前に流れる感覚がある
  • 前ももが常にパンパンに張っている
タイプ②:外側が痛い(大腿筋膜張筋・中殿筋のトラブル)

股関節の外側は体を支える筋肉が集まっています。左右の筋力差や、オーバーユース(使いすぎ)、筋力不足によって炎症が起こりやすい部位です。

特に、着地時に骨盤が横にブレるランナーや、一本線上を走るようなフォーム(クロスオーバー走行)になっているランナーは、外側に過度な負担がかかります。

タイプ③:鼠径部・内側が痛い(内転筋の硬さ・骨盤の歪み)

内転筋は「脚を内側に引き寄せる」筋肉ですが、ここが弱かったり硬かったりすると、股関節がスムーズに動かなくなります。

【このタイプの特徴】

  • 歩く時や走る時に、膝や足先が内側に入る(ニーイン)
  • スクワットをすると膝が内側に入る
  • O脚気味である

3. 【今日からできる改善法】痛みを軽減する3つのケア

股関節の痛みを解消するためのカギは、「開く(柔軟性)」「伸ばす(可動域)」「支える(筋力)」の3つを整えることです。

STEP 1:腸腰筋ストレッチ(股関節前側を開放)

デスクワークで縮こまった前側の筋肉を伸ばし、脚が後ろに引けるようにします。

  1. 片膝立ちになります(膝の下にタオルなどを敷くと痛くありません)。
  2. 骨盤を軽く前に倒すイメージで、重心を前に移動させます。
  3. 後ろ脚の付け根(股関節の前側)が伸びる感覚を感じながら、20〜30秒キープします。
  4. 左右2回ずつ行います。

※走る前のウォーミングアップに取り入れるだけでも効果的です。

STEP 2:中殿筋トレーニング(お尻の横を鍛えてブレを防ぐ)

骨盤を安定させ、着地時のブレを抑えることで股関節への衝撃を減らします。

サイドレッグレイズ

  1. 床に横向きに寝ます。
  2. 上側の脚を膝を伸ばしたまま、真上にゆっくり上げます。
  3. お尻の横側に効いていることを意識しながら、ゆっくり下ろします。
  4. 15回 × 2セット行います。
STEP 3:足首の柔軟性アップ(代償動作を防ぐ)

意外かもしれませんが、足首が硬いと着地の衝撃を吸収できず、その負担が股関節に集中します。

カーフストレッチ

  • 壁に手をつき、アキレス腱とふくらはぎをしっかり伸ばします。
  • 膝を伸ばした状態と、少し曲げた状態の2パターンで行うとより効果的です。
  • 20秒 × 両脚行います。

4. 走りながら改善できる?休んだ方がいい?判断基準

痛みがある状態で走り続けて良いのか、迷う場合の判断基準です。股関節痛は無理をすると長期化しやすいため、慎重な判断が必要です。

走りながら改善でOK(要注意)休養を推奨(危険信号)
  • ウォームアップをして体が温まると痛みが軽くなる
  • ゆっくり走れば痛みが弱まる、気にならない
  • 走り終わった後や、次の日に痛みが残らない・悪化しない
  • 脚を引き上げる動作だけで痛む
  • 歩いている時(日常動作)にも違和感や痛みがある
  • 夜寝ている時にズキズキ痛む(夜間痛)
  • 痛くて走るフォームが変わってしまう

5. まとめ

股関節の痛みは、「筋肉が弱い」「硬い」といった単発の問題ではなく、股関節・骨盤・足首・体幹の連動性(動きのズレ)が原因であることがほとんどです。

走るたびに痛むのは、身体からの「使い方が間違っている」というサインです。痛みを我慢して走り続けるのではなく、まずは可動域を整え、お尻の筋肉を使って骨盤を安定させるフォームを身につけることが重要です。

適切なケアとトレーニングを行えば、痛みを気にせず快適に走り続けられる身体を取り戻すことができます。まずは今日から、ストレッチひとつから始めてみましょう。


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